マウスピース型矯正装置「インビザライン」
マウスピース型矯正装置「インビザライン」
患者さまの歯列にあったアライナーと呼ばれるプラスチック製マウスピースを7〜10日間で交換して歯列矯正を行う矯正装置です。この装置は「目立たない」「痛みが少ない」「取り外せる」というメリットがあります。その一方「患者さんご自身でマウスピースを交換する必要がある」「不向きなケースがある」などのデメリットもあります。当院では、カウンセリングの際によくご相談をさせていただき、適応の場合には推奨させて頂いております。年齢による制限はありません。
当院では、マウスピース型矯正装置「インビザライン」を使用しております。「インビザライン」は、アメリカのアライン・テクノロジー社により開発され、これまでに全世界で1400万人を超える患者さまがこの装置を使った治療を受けられています(2022年9月時点)。
※マウスピース型矯正装置をご希望の患者さまは必ずお読み下さい。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は医薬品医療機器等法(薬機法)において承認されていない医療機器です。マウスピース型矯正装置(インビザライン)はアライン・テクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン社を介して入手しています。国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法の承認を受けているものがあります。マウスピース型矯正装置(インビザライン)は1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。マウスピース型矯正装置(インビザライン)は完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
1日20時間以上、食事と歯磨き以外は装置をお口の中に入れておく必要があります。
歯を目的の場所まで正確に移動させるため、次の様な補助装置が必要になります。
歯を目的の位置まで正確に動かすために、数回に分けて型取りを行う場合があります。
歯を動かすことにより、歯根吸収や歯肉退縮が生じることがあります。当院では、このような副作用が起きないようにCT画像を用いた分析ソフトを使用して歯根が骨の中におさまるよう詳細に分析を行います。
取り外せるメリットがある反面、紛失や破損のリスクもあります。紛失や破損した場合には、再製作の料金がかかりますので十分ご注意下さい。
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(ご来院)型取り
歯型を口腔内スキャナーで読み取ります。
ストレスなく精密な型取りが可能です。
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分析
患者さまがのぞまれる口元になるように、さらに骨の中に安全に歯を並べるため、お顔・歯槽骨・歯型のデータを全てマッチングできるデジタル分析ソフトを用いた高度な分析と治療のプラニングをしております。
そのため、AIによるシミュレーターのような治療後の“イメージ”ではなく、実際の患者さまの画像データから分析しますので、実際に近い治療後の歯ならびをご覧いただき、かつ安全に予測実現性の高い治療ゴールを目指すことが期待できます。
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計画
患者さんのお顔や骨の分析データをもとに、クリンチェックというインビライン社が提供するソフトウェアを使って、コンピューター上で歯の移動を計画します。家づくりに例えると「設計図」を作成するイメージです。
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(ご来院)確認
どの歯をどういう順番で動かしていくのか、治療後の歯ならびやお口元の変化を事前に確認して頂きます。
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作製依頼
3Dプリント技術を用いたマウスピース型装置の作製をインビザライン社に依頼します。
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(ご来院)装着
治療終了まで一括で作製されたマウスピースをお渡しします。
1
装着
1枚目のマウスピースを7〜10日間ほど装着していただき、患者さま自身で次のステージのマウスピースへ交換していただきます。
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経過観察
1〜2ヶ月に1回の間隔で来院いただき、治療経過を確認します。スケジュール通りにマウスピースを装着することで、最適な歯の移動を可能にします。
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治療終了
治療が終了したら保定装置(リテーナー)を装着します。
各ステップのマウスピース交換も忘れる心配はありません。当院では、Orthocom(アライナー支援システムアプリ)を使用して、患者さまがマウスピースを治療計画通りに進められるようお手伝いいたします。
Orthocomのアプリは下記よりダウンロード可能です。